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修身要領 / 第十三条

一家より数家、次第に相集りて、社会の組織を成す。健全なる社会の基は、一人一家の独立自尊に在りと知る可し。

書き下し

一家より数家、次第に相集まりて、社会の組織を成す。健全なる社会の基は、一人一家の独立自尊に在りと知るべし。

現代語訳

一つの家から数軒の家へと、だんだんに人が集まって、社会の仕組みができあがります。健全な社会の基礎は、一人ひとり、一軒一軒の独立自尊にあると知らなければなりません。

解説

個人の独立自尊が積み重なって、家となり、社会となるという見方を示す条です。個人から出発して社会を考える順序は、福沢の思想の特徴で、ここから前半の個人の徳目が社会の話へつながります。強い社会は、強い個人と強い家の集まりから生まれるという考え方です。会社に置き換えれば、健全な組織は、一人ひとりが自分で考え、責任を持って動く社員の集まりだということになります。指示待ちの人ばかりでは、組織は一人の判断力に頼ることになりがちです。個々の自立が全体の強さを作る、という視点は今も有効です。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

社会の組織一家の独立健全な社会独立自尊個人と社会

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