修身要領 / 第八条
男尊女卑は野蛮の陋習なり。文明の男女は同等同位、互に相敬愛して各その独立自尊を全からしむ可し。
書き下し
男尊女卑は野蛮の陋習なり。文明の男女は同等同位、互いに相敬愛して、おのおのその独立自尊を全からしむべし。
現代語訳
男を尊び女を卑しむことは、野蛮な時代の悪い習慣です。文明の世の男女は、同じ立場で対等であり、たがいに敬い愛して、それぞれの独立自尊をまっとうさせなければなりません。
解説
男尊女卑を野蛮な悪習と退け、男女の同等を掲げた条です。1900年の日本で、これを公に言い切ったことには意味があります。ただし、他の条文には当時の家庭観や性別の見方が色濃く残っており、現代の基準から見れば限界もあります。そのことを踏まえつつ、ここで光るのは、たがいの独立自尊を成り立たせるのが敬愛だという点です。職場でも、性別にかかわらず意見が尊重され、それぞれが力を発揮できる状態をどう実現するかが問われます。同等であることと、同じ扱いをすることの違いを、丁寧に考えたい条文です。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
男女同等男尊女卑陋習敬愛独立自尊文明
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