尚書 / 君牙
思其艱以圖其易,民乃寧
新字:思其艱以図其易,民乃寧
書き下し
其の艱きを思いて以て其の易きを圖れば、民乃ち寧し。
現代語訳
事の難しさをよく考えたうえで、そのやりやすい方法を図れば、人々は安らかになる。
解説
難しさをあらかじめ十分に思い巡らせておけば、そこから案外やりやすい道筋が見えてくるという。難題を前に及び腰になったり、逆に勢いだけで飛び込んだりするのではなく、まず困難の中身を見極めることが近道になる。日々の仕事でも家庭の問題でも、厄介さの正体をつかめれば、周りの人の負担もおのずと軽くなっていく。焦って動く前に、立ち止まって考える時間を惜しまないことが肝心である。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
本の中身を見るこの章句が説くこと
熟慮難易安寧
関連する章句
-
尚書・君牙民の心は中罔し、惟れ爾の中なり。夏の暑雨に、小民惟れ日に怨咨す。冬の祁寒にも、小民亦惟れ日に怨咨す。厥れ惟れ艱きかな。
-
尚書・君牙心の憂危たること、虎の尾を蹈み、春冰を渉るが若し。
-
尚書・說命中之を知るの艱きに非ず、之を行うの惟れ艱し。
-
尚書・君牙嗚呼(ああ)!丕いに顕らかなるかな、文王の謨。丕いに承くるかな、武王の烈。我が後人を啓き佑け、咸く正を以てして欠くる罔し。爾惟れ敬みて乃の訓を明らかにし、用て先王に奉じ若へ。文・武の光命に対揚し、前人に追配せよ。』王若のごとく曰く、『君牙よ、乃惟れ先正に由り、旧典時れ式れ、民の治乱は茲に在り。乃の祖考の行ふ攸に率ひ、乃の辟の乂むる有るを昭らかにせよ。』
-
尚書・君牙爾が身克く正しければ、敢えて正しからざる罔し。
-
尚書・君陳厥の政を図るに、或いは艱からざる莫し。廃する有り興す有り、出入は爾の師より虞(はか)り、庶言同じければ則ち繹(たづ)ねよ。