尚書 / 君陳
必有忍,其乃有濟;有容,德乃大
新字:必有忍,其乃有済;有容,徳乃大
書き下し
必ず忍ぶこと有りて、其れ乃ち済す有り。容るる有りて、徳乃ち大なり。
現代語訳
必ず耐え忍ぶことがあってこそ物事は成し遂げられ、人を受け容れることがあってこそ徳は大きくなる。
解説
何かを成し遂げるには、途中の苛立ちや不都合を飲み込んで耐える一時が要る。人を大きく受け止める器がなければ、徳もまた育たない。腹の立つ相手をすぐ切り捨てず、しばらく堪えて向き合ってみることで、初めて見えてくる関係の深まりがある。忍耐と包容は別々の徳ではなく、互いを支え合う一つの姿勢である。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
忍耐包容成就