尚書 / 君牙
心之憂危,若蹈虎尾,涉于春冰
新字:心之憂危,若蹈虎尾,渉于春冰
書き下し
心の憂危たること、虎の尾を蹈み、春冰を渉るが若し。
現代語訳
心の憂い恐れることは、まるで虎の尾を踏み、春の薄氷を渡るかのようだ。
解説
虎の尾を踏むような、今にも割れる春の薄氷を渡るような緊張感を、日々の務めに感じることがある。大きな責任を引き受けた者や、誰かの人生に関わる決断を任された者なら、この張り詰めた感覚に覚えがあるはずだ。恐れそのものは弱さの証ではなく、事の重さを正しく感じ取っている証でもある。緊張を消そうとするより、それを丁寧に働かせる術を身につけたい。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
緊張責任戦々恐々
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