尚書 / 畢命
罔曰弗克,惟既厥心;罔曰民寡,惟慎厥事
書き下し
弗克えずと曰う罔かれ、惟れ既に厥の心を尽くせ。民寡しと曰う罔かれ、惟れ厥の事を慎め。
現代語訳
できないと言ってはならない、ただ自分の心を尽くせ。人が少ないと言ってはならない、ただその事を慎重に行え。
解説
できないという言葉も、人手が足りないという言葉も、口にした瞬間に思考を止めてしまう。大切なのは条件を嘆くことではなく、今ある心を尽くし、目の前の事を丁寧に扱うことだという。人員や環境に制約があるのは誰しも同じで、それを理由に手を抜けば、結果は言い訳どおりの出来になってしまう。限られた条件の中でどこまで丁寧にやれるかに、その人の姿勢が表れる。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
言い訳尽力慎重
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