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尚書 / 蔡仲之命

康濟小民,率自中,無作聰明亂舊章

新字:康済小民,率自中,無作聰明乱旧章

書き下し

小民を康濟するに、率ね中よりし、聰明を作して舊章を亂すこと無かれ。

現代語訳

民を安んじ救うには、おおむね中庸の道によるべきであり、小賢しい思いつきによって古くからの制度を乱してはならない。

解説

人を助け物事をうまく運ぶには、極端に走らず、これまで積み重ねられてきたやり方を軽んじないほうがよいと説く一句である。新しい思いつきは魅力的に見えるものだが、それが本当に検証されたものなのか、単なる目先の閃きに過ぎないのかは冷静に見極める必要がある。長年のやり方には、失敗を重ねて磨かれてきた理由があることも多い。変えることが常に進歩とは限らず、まず今あるものの意味を理解してから手を加えたい。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

この章句が説くこと

中庸慎重既存の知恵

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