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尚書 / 君陳

至治馨香,感于神明。黍稷非馨,明德惟馨

新字:至治馨香,感于神明。黍稷非馨,明徳惟馨

書き下し

至治は馨香にして、神明に感ず。黍稷は馨と非ず、明德のみ惟れ馨し。

現代語訳

この上ない善政はよい香りのように立ちのぼり、神明をも感応させる。供え物の黍や稷が香っているのではなく、明らかな徳こそが香っているのである。

解説

人の心を本当に動かすのは、立派な供え物や形式的な体裁ではなく、行いに宿る誠実さそのものだと説く一句である。贈り物の豪華さや儀式の整い方に力を入れても、そこに誠実さが伴っていなければ、相手の心にはさほど残らない。反対に、質素であっても心のこもった行動や言葉は、香りのように静かに周囲に伝わり、長く記憶に残っていく。何を差し出すかより、そこにどんな心を込めているかが、結局は人の心を動かしている。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

この章句が説くこと

誠実本質

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