菜根譚 / 前集
持身不可太皎潔,一切污辱垢穢,要茹納些;與人不可太分明,一切善惡賢愚,要包容得。
新字:持身不可太皎潔,一切污辱垢穢,要茹納些;与人不可太分明,一切善悪賢愚,要包容得。
書き下し
身を持するには太(はなは)だ皎潔なるべからず。一切の汚辱垢穢、些かを茹納するを要す。人に与するには太だ分明なるべからず。一切の善悪賢愚、包容し得るを要す。
現代語訳
身の処し方は、あまりに清らかすぎてはならない。すべての汚れや辱めを、いくらか呑み込むべきだ。人との接し方は、あまりに明確すぎてはならない。すべての善悪や賢愚を、包み容れるべきだ。
解説
潔癖すぎず、明確すぎない。汚れも呑み、善悪も包む。白黒をはっきりつけることが、正しさだと思われがちです。しかし、それでは人が離れる。曖昧さを許す幅が、人を受け入れる幅なのです。