尚書 / 召誥
若生子,罔不在厥初生,自貽哲命
書き下し
子を生むが若きは、厥の初生に在らざる罔く、自ら哲命を貽す。
現代語訳
たとえるなら子を産み育てるようなもので、すべてはその生まれた最初の時にかかっており、そこで自ら賢明な運命を築いていくのである。
解説
子の将来は生まれた瞬間にすべてが決まる、と説く一句であり、物事の初めがその後を大きく左右することの喩えである。新しい仕事に取りかかる最初の一歩、人間関係を築く最初のやり取りには、後々まで影響する何かが刻み込まれる。始まりを軽んじて後から取り繕おうとしても、なかなか思うようにはいかない。物事に着手するその瞬間にこそ、丁寧さと心構えを注ぐ価値がある。
この章句が説くこと
始まり初心決定的瞬間