尚書 / 召誥
王其疾敬德
新字:王其疾敬徳
書き下し
王其れ疾く徳を敬め。
現代語訳
王よ、一刻も早く徳を敬い慎むべきである。
解説
徳を敬い自らを省みることは、先延ばしにせず今すぐ始めるべきだという教えである。人はとかく、心を整えることや自分を省みることを「落ち着いたらいつか」と後回しにしがちだが、周りの状況は思うより早く移り変わっていくものであり、待っている間に機会そのものが失われかねない。今この瞬間から少しずつでも自分の姿勢を正していこうとする構えこそが、この句が静かに促しているものである。
この章句が説くこと
疾敬徳自己修養今すぐ
関連する章句
-
論語・子罕篇子曰わく、吾未だ徳を好むこと色を好むが如き者を見ず。
-
説苑・說叢其の身を脩めずして之を人に求む、是を失倫と謂う。其の內を治めずして、其の外を脩む、是を大廢と謂う。重く載せて之を危くし、策を操りて之に隨う、全うする所以に非ざるなり。
-
論語・里仁篇子曰わく、約を以てこれを失う者は鮮し。
-
論語・述而篇子曰わく、徳の修まらざる、学の講ぜざる、義を聞きて徙る能わざる、不善を改むる能わざる、是れ吾が憂えなり。
-
老子・第16章虚を致すこと極まり、静を守ること篤し。万物並び作るも、吾は以て復るを観る。夫れ物は芸芸たるも、各々其の根に復帰す。根に帰るを静と曰い、是を命に復ると謂う。命に復るを常と曰い、常を知るを明と曰う。常を知らざれば、妄りに作して凶なり。常を知れば容れ、容るれば乃ち公、公なれば乃ち王、王なれば乃ち天、天なれば乃ち道、道なれば乃ち久し。身を没するまで殆うからず。
-
論語・雍也篇子、子夏に謂いて曰く、女(なんじ)は君子の儒たれ、小人の儒たるなかれ。