尚書 / 康誥
若保赤子,惟民其康乂
書き下し
赤子を保んずるが若くすれば、惟れ民其れ康乂ならん。
現代語訳
赤子を守り育てるように民を慈しみ導けば、民は安らかに治まるだろう。
解説
赤子を見守り育てるような細やかな眼差しで人と向き合えば、その人は安らかでいられるという教えである。子育てに限らず、後輩を導くときも、身近な人を気にかけるときも、力ずくで従わせたり結果だけを求めたりするのではなく、相手の様子をよく見て、必要なものをそっと先回りして支える姿勢のほうが、結局は最も確かな信頼関係を築いていく。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
赤子康乂慈しみ
関連する章句
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尚書・康誥汝念へや、我が享を殄(た)つこと無く、乃の服命を明らかにし、乃の聴を高くし、用て民を康乂せよ。」王若(かく)のごとく曰く、「往けや、封よ。敬を替(す)つること勿く、典(つね)に朕が誥を聴け、汝乃ち殷の民を以て世々享けん。」
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尚書・康誥今惟れ民静かならず、未だ厥の心を戾(さだ)めず、迪くこと屢々なれども未だ同じからず。爽(あき)らかに惟れ天其れ我を罰殛するも、我其れ怨みず。惟れ厥の罪大に在る無く、亦多きに在る無し、矧んや曰く其れ尚ほ顕らかに天に聞こゆるをや。」王曰く、「嗚呼(ああ)、封よ、敬めや。怨みを作すこと無く、非謀非彝を用ひて時の忱を蔽ふこと勿かれ。丕いに則ち徳に敏(つと)め、用て乃の心を康んじ、乃の徳を顧み、乃の猷を遠くし、裕かにして乃ち以て民寧からば、汝を瑕殄(かてん)せず。」王曰く、「嗚呼(ああ)、肆(つと)めよ汝小子封。
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尚書・文侯之命遠きを柔らげ邇きに能くし、小民を惠康す。
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牧民忠告・拜命赤子の生まるるや、知識有ること無し、然れども之を母たる者は常に意を先んじて其の欲する所を得。其の理他無し、誠然(せいぜん)たるのみ。誠は愛を生じ、愛は智を生ず。惟(こ)れ其れ誠なり、故に愛周(あまね)からざる無し。惟れ其れ愛なり、故に智及ばざる無し。吏の民に於けるや、是と奚(なん)ぞ異ならんや。誠に子民(しみん)の心有らば、則ち其の才智の及ばざるを患えず。
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尚書・康誥庸を庸とし、祗を祗とし、威を威とし、民に顕らかにし、用て肇めて我が区夏を造り、越(およ)び我が一二の邦、以て我が西土を修む。惟れ時れ怙(たの)み、冒(おほ)いに上帝に聞こえ、帝休(よみ)す。天乃ち大いに文王に命じ、戎殷を殪(たふ)し、誕いに厥の命と越に厥の邦・厥の民とを受けしむ。惟れ時れ敘(したが)ひ、乃の寡兄勖(つと)む、肆に汝小子封、茲の東土に在り。」王曰く、「嗚呼(ああ)、封よ。汝念へや。今民将に乃の文考に祗み遹(したが)ふに在らんとす、衣徳の言を紹ぎ聞き、往きて敷く殷の先哲王に求め、用て民を保乂せよ。汝丕いに遠く商の耇成人を惟ひ、心を宅(お)きて訓を知れ。別に求めて古先哲王に聞き由り、用て民を康保し、天に弘め、徳の若く乃の身を裕かにし、王命に在るを廃せざれ。」王曰く、「嗚呼(ああ)、小子封よ。恫瘝(とうかん)乃の身にあり、敬めや。天の畏るべきは忱(まこと)を棐(たす)く、民情大いに見るべし。小人は保ち難し。往きて乃の心を尽くし、康を好み逸豫すること無かれ、乃ち其れ民を乂めよ。我聞く、曰く、
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『和俗童子訓』巻之一・総論上一小児の時より、心もちやはらかに、人をいつくしみ、情ありて、人を苦めあなどらず、常に善を好み、人を愛し、仁を行ふを以て、志とすべし。人我が心にかなはざるとて、顔色をはげしくし、詞をあらくして、人を怒り罵るべからず。小児もし不仁にして、人を苦め侮りて情なくば、早くいましむべし。人に対して温和なれども、其身正しければ、幼きとて人侮らず。