尚書 / 康誥
怨不在大,亦不在小;惠不惠,懋不懋
新字:怨不在大,亦不在小;恵不恵,懋不懋
書き下し
怨みは大に在らず、亦た小に在らず。恵むべきを恵まず、懋むべきを懋めざればなり。
現代語訳
人の恨みは、事柄の大小によって生じるのではない。恵むべき時に恵みをかけず、努めるべき時に努めないこと、そうした積み重ねから生じるのである。
解説
人が誰かに恨みを抱くのは、必ずしも大きな出来事のせいではなく、恵むべき時に手を差し伸べず、力を尽くすべき時に尽くさなかったという、ささやかな積み重ねから生まれることが多いという指摘である。大きな衝突がなくても、日々の小さな配慮の欠如が静かに人間関係をむしばんでいく。小さな不満を軽んじない姿勢を促す句である。
この章句が説くこと
怨不在大小さな不満日々の心がけ