尚書 / 旅獒
不矜細行,終累大德;為山九仞,功虧一簣
新字:不矜細行,終累大徳;為山九仞,功虧一簣
書き下し
細行を矜まざれば、終に大徳を累わす。山を為ること九仞、功を一簣に虧く。
現代語訳
小さな行いを慎まなければ、ついには大きな徳を損なうことになる。九仞の高さの山を築こうとしても、最後のもっこ一杯の土を怠れば、それまでの功が虧けてしまう。
解説
小さな行いを軽んじていると、やがて積み重ねてきた大きな徳まで損なわれてしまうという戒めであり、九仞の山を築く事業も最後のもっこ一杯の土を怠れば未完に終わるという比喩で、それを裏づけている。物事は仕上げに近づくほど気が緩みやすいが、最後の一手間を惜しんだために、それまでの努力全体が台無しになることは少なくない。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
九仞一簣細行最後まで
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