尚書 / 泰誓下
樹德務滋,除惡務本
新字:樹徳務滋,除悪務本
書き下し
徳を樹つるには滋からんことを務め、悪を除くには本を務む。
現代語訳
徳を育てるには盛んに育つよう努め、悪を取り除くには根本から断つよう努めるべきである。
解説
良いことは意識して育てなければ広がらず、悪いことは表面をなでるだけでは消えないという教えである。仕事や暮らしの中の望ましい習慣は放っておいても大きくならないため手をかけて伸ばす必要があり、逆にやめたい癖や繰り返す問題は、その場しのぎではなく根っこの原因に向き合わなければ何度でも顔を出す。地道な姿勢を促す句である。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
樹徳除悪務本根本