尚書 / 咸有一德
德無常師,主善為師;善無常主,協于克一
新字:徳無常師,主善為師;善無常主,協于克一
書き下し
徳に常師無く、善を主とするを師と為す。善に常主無く、克く一なるに協う。
現代語訳
徳を身につけるのに決まった師はなく、善を第一とする者を師とすればよい。善にも決まった持ち主はなく、よく一貫している者に善は宿る。
解説
学びの相手は肩書きや立場で決まるものではなく、誰であっても誠実に善を追い求めている人がいれば、そこから学べばよい。同じように、善というものも特定の誰かの専売特許ではなく、日々の言動を一貫させている人のところに自然と宿る。年齢や地位にとらわれず謙虚に学び、ぶれない姿勢を保つこと。その二つが、より良い自分へと近づくための確かな手がかりになる。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
師善一貫