尚書 / 泰誓上
惟天地,萬物父母;惟人,萬物之靈
新字:惟天地,万物父母;惟人,万物之霊
書き下し
惟れ天地は、万物の父母なり。惟れ人は、万物の霊なり。
現代語訳
天地は万物を生み育てる父母である。人間はその万物の中でもとりわけ優れた霊妙な存在である。
解説
天地は万物を生み育てる大きな親であり、人間はその中でもとりわけ思考し感じる力を備えた存在だという人間観を述べている。この認識は、自分自身や他者を単なる道具や数字としてではなく、かけがえのない存在として扱うことの根拠になる。日々の忙しさの中で人を粗末に扱いそうになったとき、立ち返るべき原点を示す句である。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
天地父母万物の霊人間観