尚書 / 說命中
惟治亂在庶官。官不及私昵,惟其能。爵罔及惡德,惟其賢
新字:惟治乱在庶官。官不及私昵,惟其能。爵罔及悪徳,惟其賢
書き下し
惟れ治乱は庶官に在り。官は私昵に及ぼさず、惟れ其の能のみ。爵は悪徳に及ぼす罔く、惟れ其の賢のみ。
現代語訳
世が治まるか乱れるかは、もろもろの官職の在り方にかかっている。官職は私的に親しい者へ与えるのではなく、その能力のみを基準とすべきである。爵位は徳のない者に与えることなく、その賢さのみを基準とすべきである。
解説
組織や社会の安定は、結局のところ、誰にどんな役割を任せるかという地道な積み重ねの結果である。親しさや義理といった私的な感情で役割や評価を配ってしまうと、その場はしのげても全体の秩序は少しずつ蝕まれていく。人を評価し役割を与える立場に置かれたとき、実力や人柄という基準を私情より優先できるかどうかが、後々の信頼を左右する。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
人事公正私情
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