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尚書 / 說命上

啟乃心,沃朕心。若藥弗瞑眩,厥疾弗瘳

新字:啓乃心,沃朕心。若薬弗瞑眩,厥疾弗瘳

書き下し

乃の心を啓きて、朕の心を沃(うるお)せ。薬の瞑眩(めいげん)せずんば、厥の疾癒えざるが若し。

現代語訳

あなたの考えを打ち明けて、私の心を潤してほしい。薬がめまいを起こすほど効かなければ、その病は治らないのと同じである。

解説

本当に効く薬ほど、一時的に強い反応や苦さを伴うことがあるように、心に響く忠告というのも、聞いていて心地よいものばかりではない。この言葉は、遠慮のない率直な意見こそ求めていると相手に伝える表現であり、耳の痛い指摘を歓迎する姿勢そのものが、成長や改善の入口になることを示している。心地よい言葉ばかりを集めていては、自分の弱点はいつまでも見えないままである。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

この章句が説くこと

諫言率直成長

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