尚書 / 太甲中
欲敗度,縱敗禮
新字:欲敗度,縦敗礼
書き下し
欲は度を敗り、縦は礼を敗る。
現代語訳
欲望は節度を壊し、わがままは礼儀を壊す。
解説
人は誰しも欲望や気の緩みを抱えているが、それを野放しにすれば、定めた規律やけじめは静かに崩れていく。仕事の締め切りや約束事も、最初のわずかな妥協が積み重なって形骸化することは少なくない。この一句は、欲と放縦が礼や秩序を内側から蝕む働きを持つと戒めており、日々の小さな自制が全体の秩序を支えていることを思い起こさせる。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
欲望節度礼
関連する章句
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荀子・修身篇扁く善なるの度、以て気を治め生を養なわば、則ち彭祖に後れ、以て身を脩め名を自らにせば、則ち堯・禹に配す。時に宜しくして通じ、利ありて以て窮に処る、礼信是れなり。凡そ血気・志意・知慮を用うるに、礼に由れば則ち治通し、礼に由らざれば則ち勃乱提僈す。食飲・衣服・居処・動静、礼に由れば則ち和節し、礼に由らざれば則ち触陥して疾を生ず。容貌・態度・進退・趨行、礼に由れば則ち雅なり、礼に由らざれば則ち夷固・僻違、庸衆にして野なり。故に人は礼無ければ則ち生きず、事は礼無ければ則ち成らず、国家は礼無ければ則ち寧からず。詩に曰く、「礼儀卒に度あり、笑語卒に獲たり」とは、此れを之れ謂うなり。
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