尚書 / 太甲上
茲乃不義,習與性成
新字:茲乃不義,習与性成
書き下し
茲(こ)れ乃(すなわ)ち不義なり、習い性(せい)と成る。
現代語訳
これは道に外れた行いである。習慣は積み重なって、いずれ本来の性質のようになってしまう。
解説
一回限りの過ちのように見える行いも、繰り返せば習慣となり、やがてその人の性質そのものへと変わっていくという指摘である。「習い性となる」という言葉の出典として知られ、今も広く使われている。最初は「今回だけ」のつもりだった手抜きや甘えが、いつの間にか当たり前になっている経験は誰にでもあるだろう。性格は生まれつき固定されたものではなく、日々の振る舞いの積み重ねによって形づくられていくとする、この句の見方は今も色あせない。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
習い性習慣自己形成
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