尚書 / 伊訓
惟茲三風十愆,卿士有一于身,家必喪;邦君有一于身,國必亡
新字:惟茲三風十愆,卿士有一于身,家必喪;邦君有一于身,国必亡
書き下し
惟(こ)れ茲(こ)の三風十愆(さんぷうじゅうけん)、卿士(けいし)一つも身に有れば、家必ず喪(うしな)われ、邦君(ほうくん)一つも身に有れば、国必ず亡ぶ。
現代語訳
この三つの悪風・十の過ちのうち、臣下がひとつでも身に持っていれば家は必ず失われ、君主がひとつでも身に持っていれば国は必ず滅びる。
解説
三風十愆と呼ばれる十の過ちのうち、たった一つでも身についていれば破滅を招くという、極めて厳しい戒めである。地位が上がるほど、その一つの過ちが及ぼす影響の範囲は広がっていく。役職に就く者は自分にとって「これくらいなら」と見過ごしがちな癖を、まず自分自身で点検すべきだという教えとして読める。完璧である必要はないが、自分がどんな立場で誰に影響を与えているのかを意識することが、破綻を防ぐ最初の一歩になる。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
三風十愆戒め責任の重さ
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