尚書 / 胤征
殲厥渠魁,脅從罔治,舊染汙俗,咸與惟新
新字:殲厥渠魁,脅従罔治,旧染汙俗,咸与惟新
書き下し
厥(そ)の渠魁(きょかい)を殲(ほろ)ぼし、脅従(きょうじゅう)は治むること罔(な)し。旧(もと)より汚俗(おぞく)に染まれる者も、咸(みな)与(とも)に惟(こ)れ新たにせん。
現代語訳
首謀者だけを断罪し、脅されて従っただけの者は処罰しない。以前から悪い習わしに染まっていた者たちも、皆ともに新しく生まれ変わらせよう。
解説
組織の不正を正すとき、首謀者と、やむを得ず従っただけの者を同じ物差しで裁いてはならないという教えである。過去に染まっていた習慣も、断罪の対象ではなく作り直す機会として扱う姿勢がここにはある。厳しさを向けるべき対象を見極めずに全員を同じように罰すれば、恨みだけが残り、立て直しは進まない。誰の責任で、誰は巻き込まれただけなのかを見分けることが、組織を再生させる出発点になる。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
首謀者更生粛正
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