尚書 / 益稷
元首叢脞哉,股肱惰哉,萬事墮哉
新字:元首叢脞哉,股肱惰哉,万事堕哉
書き下し
元首叢脞(そうざ)なるかな、股肱惰(おこた)るかな、万事墮(やぶ)れるかな。
現代語訳
君主が細々としたことにとらわれて煩雑になれば、臣下たちは怠け、あらゆる仕事が崩れてしまう。
解説
前の歌と対をなす警句で、要となる人が些末なことに埋没すると、周囲の意欲まで下がり、全体が崩れていくと歌う。これは会議で枝葉の議論に時間を取られたり、上に立つ人が細かい指示ばかり出したりする場面に重なる。大きな方向を示すべき人が目先の些事に囚われると、周りは自分で考えることをやめてしまう。何を自分で背負い、何を任せるかの線引きが、全体の調子を左右する。
この章句が説くこと
瑣末怠慢崩壊