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尚書 / 畢命

以蕩陵德,實悖天道。敝化奢麗,萬世同流。』茲殷庶士,席寵惟舊,怙侈滅義,服美于人。驕淫矜侉,將由惡終,雖收放心,閑之惟艱。資富能訓;惟以永年,惟德惟義,時乃大訓。不由古訓,于何其訓?」王曰:「嗚呼!父師,邦之安危,惟茲殷士,不剛不柔,厥德允修。惟周公克慎厥始,惟君陳克和厥中,惟公克成厥終。三后協心,同底于道,

新字:以蕩陵徳,実悖天道。敝化奢麗,万世同流。』茲殷庶士,席寵惟旧,怙侈滅義,服美于人。驕淫矜侉,将由悪終,雖収放心,閑之惟艱。資富能訓;惟以永年,惟徳惟義,時乃大訓。不由古訓,于何其訓?」王曰:「嗚呼!父師,邦之安危,惟茲殷士,不剛不柔,厥徳允修。惟周公克慎厥始,惟君陳克和厥中,惟公克成厥終。三后協心,同底于道,

書き下し

蕩を以て徳を陵ぐは、実に天道に悖る。敝化奢麗、万世流れを同じくす』と。茲の殷の庶士、寵に席ること惟れ旧しく、侈を怙み義を滅し、美を人に服す。驕淫矜侉にして、将に悪に由りて終はらんとす。放心を収むと雖も、之を閑ぐこと惟れ艱し。資富にして能く訓ふれば、惟れ以て年を永くせん。惟れ徳惟れ義、時れ乃ち大訓なり。古訓に由らずんば、何に于いてか其れ訓へん。」王曰く、「嗚呼(ああ)!父師よ、邦の安危は、惟れ茲の殷士に在り。剛ならず柔ならず、厥の徳允に修まる。惟れ周公克く厥の始めを慎み、惟れ君陳克く厥の中を和し、惟れ公克く厥の終はりを成す。三后心を協せ、同じく道に底り、

現代語訳

(代々禄を受ける家は礼に従うことがまれで、)放縦によって徳をしのぐのは、まことに天の道に背くことである。風俗を損なう奢りと華美は、万世にわたって同じ流れをたどる』と。この殷の多くの士たちは、長く寵愛に安んじてきたので、奢りをたのんで義を滅ぼし、美しい衣服で人に誇っている。驕り淫らで、うぬぼれ大言し、このままでは悪によって身を終えることになろう。放たれた心を取り戻させたとしても、それを防ぎ守るのは難しい。財産があっても教えを受け入れられれば、長く家を保つことができる。徳と義、これこそが大いなる教えである。古の教えによらなければ、何によって教えようか。」王は言った。「ああ、父師よ、国の安危は、この殷の士たちにかかっている。剛すぎず柔すぎずに治めれば、その徳はまことに修まるであろう。周公はその始めをよく慎み、君陳はその中ほどをよく和らげ、公(畢公)はその終わりをよく成し遂げるであろう。三人の君が心を合わせ、ともに道に至れば、

解説

ここで王は、代々禄を受けてきた殷の旧家の士たちが、長く寵愛に安んじて奢りに流れ、義を忘れて美服を誇っていると指摘する。放縦になった心を取り戻させても、それを守り続けるのは難しいが、富があっても教えを受け入れれば家は長く保たれると述べ、徳と義こそが大いなる教えだと説く。さらに、周公が始めを慎み、君陳が中ほどを和らげ、畢公が終わりを成し遂げるという三代にわたる引き継ぎの構図を示し、三人が心を合わせて一つの道に至ることを期待する。長い事業は一人では完成しない。始める人、続ける人、仕上げる人が同じ志でつながることの大切さを教えている。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

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