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尚書 / 畢命

商俗靡靡,利口惟賢,餘風未殄,公其念哉!我聞曰:

新字:商俗靡靡,利口惟賢,余風未殄,公其念哉!我聞曰:

書き下し

商の俗は靡靡として、利口を惟れ賢とす。余風未だ殄えず、公其れ念へや。我聞く、曰く、

現代語訳

殷の風俗は華美に流れ、口先の巧みな者を賢いとしてきた。その名残の風はまだ絶えていない。公よ、このことを心にとめよ。私はこう聞いている、

解説

王は畢公に、殷の風俗はなよなよと華美に流れ、口先の巧みな者を賢いとみなしてきたが、その名残はまだ絶えていないと注意を促す。殷の遺民が洛邑に移されて三十年以上がたっても、長年の気風は容易には変わらないという認識である。尚書では「利口」への警戒が繰り返し語られ、周の政治が言葉の巧みさより実直な徳を重んじたことがうかがえる。王はこの後、家柄や富に驕る者をどう教化するかを説いていく。組織の文化や風土は、制度を変えても長く残る。見た目の華やかさや弁舌の巧みさが評価される空気が残っていないか、常に気を配る必要があることを教えている。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

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