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尚書 / 君陳

簡厥修,亦簡其或不修;進厥良,以率其或不良。

書き下し

厥の修むるを簡び、亦其の或いは修めざるを簡べ。厥の良を進め、以て其の或いは良ならざるを率ゐよ。

現代語訳

職務をよく修める者を見分け、またよく修めない者も見分けよ。善良な者を登用し、それによって善良でない者を導け。

解説

王は君陳に、職務をよく修める者と修めない者をはっきり見分け、善良な者を登用して、善良でない者を導かせよと説く。よくない者を罰して排除するのではなく、よい者を引き上げて手本とし、周囲を感化していくという方法である。論語で孔子が、まっすぐな者を挙げて曲がった者の上に置けば曲がった者もまっすぐになると述べた考えと通じ合う。罰よりも登用によって組織全体を善い方へ導くという発想は、儒家の徳治の要でもある。問題のある人ばかりに目を向けるより、よく働く人を正当に評価し引き上げるほうが、職場の空気を確かに変える。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

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