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尚書 / 君陳

圖厥政,莫或不艱,有廢有興,出入自爾師虞,庶言同則繹。

新字:図厥政,莫或不艱,有廃有興,出入自爾師虞,庶言同則繹。

書き下し

厥の政を図るに、或いは艱からざる莫し。廃する有り興す有り、出入は爾の師より虞(はか)り、庶言同じければ則ち繹(たづ)ねよ。

現代語訳

政を計画するのに、難しくないものはない。廃止すべきこともあれば、新たに興すべきこともある。それを行うか退けるかは、汝の衆人とよく協議して決め、多くの者の意見が一致したら、さらによく吟味せよ。

解説

王は君陳に、政を立てることに難しくないものはなく、廃すべきものも興すべきものもあると述べ、その判断は衆人とよく協議し、多くの意見が一致したときにもさらによく吟味して行えと説く。独断を戒め、衆議を重んじつつも、多数の一致にそのまま従うのでなく、改めて道理を尋ね確かめるという慎重さが求められている。衆議と熟慮の両方を重んじる姿勢は、尚書の洪範で卜筮と衆人の意見を併せて決する考えとも通じる。新しい施策を始めるか古いものをやめるか、組織は常に判断を迫られる。関係者と話し合い、合意ができてもなお確かめ直す。意思決定の手順の手本である。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

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