尚書 / 周官
不學墻面,蒞事惟煩。戒爾卿士,
新字:不学墻面,莅事惟煩。戒爾卿士,
書き下し
学ばざれば墻に面す、事に蒞(のぞ)みて惟れ煩はし。爾卿士を戒む、
現代語訳
学ばなければ、垣根に顔を向けて立つように何も見えず、事に臨んでもただ煩わしく乱れるばかりである。汝ら卿士(執政の官たち)に戒める、
解説
「学ばざれば墻に面す」は、学ばない者は垣根に顔を向けて立っているようなもので、前が何も見えないという譬えである。そういう者が事に当たれば、ただ煩わしく混乱するばかりだという。論語の陽貨篇にも、孔子が子の伯魚に、周南・召南を学ばなければ墻に正面して立つようなものだと語った言葉があり、学問の欠如を表す成句として広く用いられた。この句のあと、王は卿士たちへの戒めへと話を移していく。経験だけに頼り、学ぶことをやめた人は、新しい事態に出会うと見通しが立たずに右往左往する。役職が上がるほど学び続けることの大切さを教えている。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
関連する章句
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尚書・周官古に學びて官に入り、事を議するに制を以てすれば、政乃ち迷わず。
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尚書・周官其れ爾典常を之が師と作し、利口を以て厥の官を乱ること無かれ。
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論語・陽貨篇子、伯魚に謂いて曰く、「女、周南・召南を為めたるか。人にして周南・召南を為めずんば、其れ猶お正しく牆に面して立つがごときか。」
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尚書・周官疑いを蓄うれば謀を敗り、怠忽なれば政を荒らす。
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説苑・建本孔子曰わく、鯉よ、君子は以て学ばずんばある可からず、人に見ゆるに以て飾らずんばある可からず。飾らざれば則ち根無く、根無ければ則ち理を失う。理を失えば則ち忠ならず、忠ならざれば則ち礼を失う、礼を失えば則ち立たず。夫れ遠くして光有る者は飾りなり、近くして逾々明らかなる者は学なり。之を污池に譬うるに、水潦焉に注ぎ、菅蒲之に生ず、上より之を観れば、其の源に非ざるを知る。
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尚書・周官官は必ずしも備えず、惟れ其の人のみ。
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