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尚書 / 周官

曰:『唐虞稽古,建官惟百,內有百揆四岳,外有州牧侯伯。庶政惟和,萬國咸寧。』夏、商官倍,亦克用乂。

新字:曰:『唐虞稽古,建官惟百,内有百揆四岳,外有州牧侯伯。庶政惟和,万国咸寧。』夏、商官倍,亦克用乂。

書き下し

曰く、『唐虞は古を稽へ、官を建つること惟れ百、内に百揆・四岳有り、外に州牧・侯伯有り。庶政惟れ和し、万国咸寧し』と。夏・商は官倍すれども、亦克く用て乂む。

現代語訳

(こう言われている、)『唐(堯)と虞(舜)は古の道を考えて、官を立てることわずか百であった。内には百揆(百官の長)と四岳(四方の諸侯の長)があり、外には州牧(州の長官)と侯伯(諸侯の長)があった。多くの政はよく和らぎ、万国はみな安らかであった』と。夏と殷は官の数が倍になったが、それでもよく治めることができた。

解説

ここで王は、堯と舜の時代には官はわずか百ほどであったが、内に百揆・四岳、外に州牧・侯伯を置いて要所を押さえたので、政はよく和し万国が安らかであったと述べる。夏と殷では官がその倍になったが、それでも治めることができたという。官の数の多い少ないより、要となる職に人を得て全体が調和しているかどうかが大切だという考えがうかがえる。後世、官職の肥大を戒める議論でしばしばこの一節が引かれた。組織が大きくなるほど役職や部署は増えがちだが、数を増やせば治まるわけではない。少数の要を押さえる組織設計の知恵として読める。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

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