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新序 / 雜事第二

淳于髠之徒禮倨,鄒忌之禮卑。淳于髠等曰:「狐白之裘,補之以弊羊皮,何如?」鄒忌曰:「敬諾,請不敢雜賢以不肖。」淳于髠曰:「方内而員釭,如何?」鄒忌曰:「敬諾,請謹門内,不敢留賓客。」淳于髠等曰:「三人共牧一羊,羊不得食,人亦不得息,何如?」鄒忌曰:「敬諾,減吏省員,使無擾民也。」淳于髠等三稱,鄒忌三知之如應響。淳于髠等辭屈而去。鄒忌之禮倨,淳于髠等之禮卑。

新字:淳于髠之徒礼倨,鄒忌之礼卑。淳于髠等曰:「狐白之裘,補之以弊羊皮,何如?」鄒忌曰:「敬諾,請不敢雑賢以不肖。」淳于髠曰:「方内而員釭,如何?」鄒忌曰:「敬諾,請謹門内,不敢留賓客。」淳于髠等曰:「三人共牧一羊,羊不得食,人亦不得息,何如?」鄒忌曰:「敬諾,減吏省員,使無擾民也。」淳于髠等三称,鄒忌三知之如応響。淳于髠等辞屈而去。鄒忌之礼倨,淳于髠等之礼卑。

書き下し

淳于髡の徒禮倨り、鄒忌の禮卑し。淳于髡等曰く、狐白の裘、之を補うに弊羊皮を以てせば、何如、と。鄒忌曰く、敬んで諾す。請う、敢えて賢に雜うるに不肖を以てせざらん、と。淳于髡曰く、方内にして員釭なるは、如何、と。鄒忌曰く、敬んで諾す。請う、謹んで門内し、敢えて賓客を留めざらん、と。淳于髡等曰く、三人共に一羊を牧すれば、羊食らうを得ず、人も亦た息うを得ず。何如、と。鄒忌曰く、敬んで諾す。吏を減らし員を省き、民を擾す無からしめん、と。淳于髡等三たび稱し、鄒忌三たび之を知ること響きに應ずるが如し。淳于髡等辭屈して去る。鄒忌の禮倨り、淳于髡等の禮卑し。

現代語訳

淳于髡の一党は礼が傲慢で、鄒忌の礼はへりくだっていた。淳于髡らは言った。「狐の白い毛皮の衣を、破れた羊の皮で継ぐとしたら、いかがか」。鄒忌は言った。「つつしんで承ります。どうか、賢者に愚か者を混ぜないようにいたしましょう」。淳于髡は言った。「四角い軸受けに丸い軸を通すのは、いかがか」。鄒忌は言った。「つつしんで承ります。どうか、門の内を慎み、あえて食客を留め置かないようにいたしましょう」。淳于髡らは言った。「三人が一緒に一頭の羊を放牧すれば、羊は草を食べられず、人も休めない。いかがか」。鄒忌は言った。「つつしんで承ります。役人を減らし定員を削り、民をかき乱さないようにいたしましょう」。淳于髡らは三度なぞらえ、鄒忌は三度それを聞き分けること、山彦が返るようであった。淳于髡らは言葉に詰まって去った。帰りには鄒忌の礼が高く構え、淳于髡らの礼がへりくだっていた。

解説

腕試しに来た七十二人との応酬です。仕掛けは三つとも喩えでした。狐の裘に羊の皮、四角い軸受けに丸い軸、三人で一頭の羊。鄒忌は解説せず、そのまま政に翻訳して返します。賢者に愚か者を混ぜないようにいたしましょう。役職の縦割り、そして人員です。役人を減らし定員を削り、民をかき乱さないようにいたしましょう。答え方の速さが要でした。三度それを聞き分けること、山彦が返るようであった。最初と最後で、礼の高さが入れ替わっています。

この章句が説くこと

狐白の裘之を補うに弊羊皮を以てせば何如請う敢えて賢に雑うるに不肖を以てせざらん三人共に一羊を牧すれば羊食らうを得ず人も亦た息うを得ず鄒忌三たび之を知ること響きに応ずるが如し比喩応答

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