新序 / 雜事第一
明日,王薨。令尹即拜筦蘇為上卿,而逐申侯伯出之境。曽子曰:「鳥之將死,其鳴也哀;人之將死,其言也善。」言反其本性,共王之謂也。故孔子曰:「朝聞道,夕死可矣。」於以開後嗣,覺來世,猶愈没身不寤者也。
新字:明日,王薨。令尹即拝筦蘇為上卿,而逐申侯伯出之境。曽子曰:「鳥之将死,其鳴也哀;人之将死,其言也善。」言反其本性,共王之謂也。故孔子曰:「朝聞道,夕死可矣。」於以開後嗣,覚来世,猶愈没身不寤者也。
書き下し
明日、王薨ず。令尹即ち筦蘇を拜して上卿と爲し、申侯伯を逐いて之を境に出だす。曾子曰く、鳥の將に死せんとするや、其の鳴くこと哀し。人の將に死せんとするや、其の言うこと善し、と。其の本性に反るを言う。共王の謂いなり。故に孔子曰く、朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり、と。以て後嗣を開き、來世を覺ますに於いては、猶お身を沒するも寤めざる者に愈れり。
現代語訳
翌日、王は亡くなった。令尹はただちに筦蘇を上卿に任じ、申侯伯を追って国境の外へ出した。曾子は言った。「鳥が死のうとするときは、その鳴き声は哀しい。人が死のうとするときは、その言葉は善い」。これは生まれつきの性に立ち返ることを言う。共王のことである。だから孔子は言った。「朝に道を聞くことができれば、夕方に死んでもよい」。後を継ぐ者に道を開き、後の世を目覚めさせるという点では、一生を終えるまで目覚めない者よりは、はるかにまさっている。
解説
前の章の続きです。指示が実行されたことが一行で書かれます。令尹はただちに筦蘇を上卿に任じ、申侯伯を追って国境の外へ出した。そして編者の評が付きます。人が死ぬ間際に善いことを言うのは、本来の自分に戻るからだ、と。これは生まれつきの性に立ち返ることを言う。ただし手放しの称賛ではありません。一生を終えるまで目覚めない者よりは、はるかにまさっている。気づいたのが死ぬ前日だったことも、ちゃんと勘定に入っています。
この章句が説くこと
令尹即ち筦蘇を拝して上卿と為し申侯伯を逐いて之を境に出だす鳥の将に死せんとするや其の鳴くこと哀し人の将に死せんとするや其の言うこと善し朝に道を聞かば夕に死すとも可なり猶お身を没するも寤めざる者に愈れり遺言実行
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