呻吟語 / 外篇・詞章・詩の高き處
詩低處在覓故事尋對頭,高處在寫胸中自得之趣,說眼前見在之景
新字:詩低処在覓故事尋対頭,高処在写胸中自得之趣,説眼前見在之景
書き下し
詩の低き處は故事を覓め對頭を尋ぬるに在り。高き處は胸中自得の趣を寫し、眼前見在の景を說くに在り。
現代語訳
詩の低いところは、故事を探し対句の相手を探すことにあります。高いところは、胸のうちに自ら得た趣きを書き、目の前にある景色を述べることにあります。
解説
詩の高低を、材料の出どころで分けます。低いのは故事と対句を外から探すこと、高いのは自分の胸の趣きと目の前の景を書くことです。手元にあるものを書くほうが上とされます。前に出てきた、余緒を踏襲するなという段と同じ立場で、詩作の場面に絞られています。技巧の否定ではなく、材料の出どころの問題です。技巧の否定ではなく、材料の出どころの問題です。
この章句が説くこと
詩故事対句自得眼前
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