呻吟語 / 外篇・詞章・持衡の言と偏重の言
聖人垂世則為持衡之言,救世則有偏重之言。持衡之言達之天下萬世者也,可以示極,偏重之言因事因人者也,可以矯枉。
新字:聖人垂世則為持衡之言,救世則有偏重之言。持衡之言達之天下万世者也,可以示極,偏重之言因事因人者也,可以矯枉。
書き下し
聖人の世に垂るるは則ち持衡の言と為り、世を救ふは則ち偏重の言有り。持衡の言は之を天下萬世に達する者なり、以て極を示す可し。偏重の言は事に因り人に因る者なり、以て枉を矯む可し。
現代語訳
聖人が後世に垂れるのは釣り合いを保った言葉であり、世を救うには偏った重みのある言葉があります。釣り合いを保った言葉は天下万世に通じるもので、究極を示せます。偏った重みのある言葉は事により人によるもので、曲がりを矯められます。
解説
聖人の言葉を二種類に分けます。釣り合いを保った言葉は万世に通じ、偏った言葉はその場の曲がりを矯めるためです。後者は相手と場面が決まっていて、一般化できません。次の段で、この区別を誤る読み方が批判されます。同じ聖人の言葉でも、用途が違うと示された一段になっています。同じ聖人の言葉でも、用途が違うと示されます。次の段で、この区別を誤る読み方が批判されます。
この章句が説くこと
持衡偏重万世場面用途
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