呻吟語 / 外篇・詞章・天分語と性分語
古今載籍之言率有七種:一曰天分語。身為道鑄,心是理成,自然而然,毫無所為,生知安行之聖人。二曰性分語。理所當然,職所當盡,務滿分量,斃而後已,學知利行之聖人。
新字:古今載籍之言率有七種:一曰天分語。身為道鋳,心是理成,自然而然,毫無所為,生知安行之聖人。二曰性分語。理所当然,職所当尽,務満分量,斃而後已,学知利行之聖人。
書き下し
古今の載籍の言は率ね七種有り。一に曰く天分語。身は道の為に鑄られ、心は是れ理の成せるもの。自然にして然り、毫も為す所無し。生知安行の聖人なり。二に曰く性分語。理は當に然るべき所、職は當に盡くすべき所。務めて分量を滿たし、斃れて後に已む。學知利行の聖人なり。
現代語訳
古今の書物の言葉は、おおよそ七種類あります。一つは天分の語。身は道によって鋳られ、心は理が成したものです。自然にそうであって、少しも作為がありません。生まれながら知り安んじて行う聖人です。二つは性分の語。理として当然のこと、職として尽くすべきこと。努めて分量を満たし、倒れて初めて止みます。学んで知り利として行う聖人です。
解説
書物の言葉を七種類に分類する試みの、最初の二つです。天分の語は作為が無く、生まれながらの聖人のもの。性分の語は当然と職分を尽くすもので、学んで到った聖人のものです。同じ聖人でも、由来によって言葉の質が違うとされます。読むものを見分けるための分類で、次の段に残りの五つが続きます。同じ聖人でも、由来で言葉の質が違うとされます。読むものを見分けるための分類になっています。
この章句が説くこと
七種天分語性分語作為由来
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