呻吟語 / 外篇・廣喻・輿夫を詠ずる一聯
詠輿夫一聯:倒垂背上珍珠樹,高起肩頭瑪瑙峰。
書き下し
輿夫を詠ずる一聯。「倒に垂る背上の珍珠樹、高く起こる肩頭の瑪瑙峰」。
現代語訳
輿の担ぎ手を詠んだ対句。背中に逆さに垂れる真珠の樹、肩の上に高く起こる瑪瑙の峰。
解説
輿の担ぎ手の汗と肉刺を、真珠の樹と瑪瑙の峰に見立てた対句です。背に垂れる汗の粒が真珠で、肩に盛り上がった肉刺が瑪瑙の峰になります。美しい語で詠まれるほど、その労苦が際立ちます。前に出てきた、旅の行列を恥じる段と同じ視線で、乗せられる側から担ぐ側を見た一段になっています。美しい語で詠まれるほど、労苦が際立ちます。
この章句が説くこと
輿夫汗肉刺見立て労苦
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