呻吟語 / 外篇・廣喻・西施の脂粉
無鹽而脂粉,猶可言也,西施而脂粉,不仁甚矣。
新字:無塩而脂粉,猶可言也,西施而脂粉,不仁甚矣。
書き下し
無鹽にして脂粉するは、猶ほ言ふ可きなり。西施にして脂粉するは、不仁甚だし。
現代語訳
醜女として知られた無塩が白粉を塗るのは、まだ言い訳が立ちます。西施が白粉を塗るのは、ひどく不仁です。
解説
化粧の是非を、素の美しさによって分けます。醜いとされた人が飾るのは分かりますが、西施ほどの美しさに飾りを足すのは不仁だとされます。もともと備わったものを覆い隠すからでしょう。前に出てきた、良い香りも無いほうがよいという段と同じ立場で、素の質が高いほど加工が害になるという構図になっています。素の質が高いほど、加工が害になるという構図です。もともと備わったものを、覆い隠すからでしょう。
この章句が説くこと
無塩西施化粧素加工
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