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呻吟語 / 外篇・人情・天下の事は真を貴ぶ

情不足而文之以言,其言不可親也;誠不足而文之以貌,其貌不足信也。是以天下之事貴真,真不容掩,而見之言貌,其可親可信也夫!

書き下し

情足らずして之を文るに言を以てすれば、其の言親しむ可からず。誠足らずして之を文るに貌を以てすれば、其の貌信ずるに足らず。是を以て天下の事は真を貴ぶ。真は掩ふを容れずして、之を言貌に見はさば、其れ親しむ可く信ず可きかな。

現代語訳

情が足りないのを言葉で飾れば、その言葉は親しめません。誠が足りないのを顔つきで飾れば、その顔つきは信じるに足りません。だから天下の事は真を貴びます。真は覆い隠すことができず、言葉と顔つきに現れれば、親しめて信じられます。

解説

飾ることの無効を、二組で示します。情が足りなければ言葉が親しめず、誠が足りなければ顔つきが信じられない。中身が無ければ、飾りは働かないということです。そして真は覆い隠せないとされます。隠せないから、そのまま言葉と顔つきに出る。飾らないことが最も伝わる形だという結論になっています。飾らないことが、最も伝わる形だという結論です。

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