呻吟語 / 外篇・廣喻・固より之を有すればなり
頸檠一首,足荷七尺,終身由之而不覺其重,固有之也。
新字:頸檠一首,足荷七尺,終身由之而不覚其重,固有之也。
書き下し
頸は一首を檠へ、足は七尺を荷ふ。終身之に由るも其の重きを覺えざるは、固より之を有すればなり。
現代語訳
首は一つの頭を支え、足は七尺の体を担っています。生涯そうしていても重さを感じないのは、もともと自分のものだからです。
解説
自分の頭と体の重さを感じない理由を、自分のものだからだと説明します。実際には相当な重さがあるはずですが、生涯支えていて気になりません。前に出てきた、もともと有るものは多くも少なくもならないという段と同じ立場です。次の段で、他人のものだった場合が対比として示されます。実際には相当な重さがあるはずなのに、気になりません。次の段で、他人のものだった場合が対比されます。
この章句が説くこと
首足重さ自分のもの感じない固有
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