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呻吟語 / 外篇・廣喻・必ず自ら見るを待たば

背上有物,反顧千萬轉而不可見也,遂謂人言不可信,若必待自見,則無見時矣。

新字:背上有物,反顧千万転而不可見也,遂謂人言不可信,若必待自見,則無見時矣。

書き下し

背上に物有り、反顧すること千萬轉するも見る可からず。遂に人言信ず可からずと謂ふ。若し必ず自ら見るを待たば、則ち見る時無からん。

現代語訳

背中に物が付いていて、千回万回振り返っても見えません。そこで人の言うことは信じられないと言います。もし必ず自分で見るまで待つなら、見る時は永久に来ません。

解説

背中の物を、自分では見られないものの例として使います。何度振り返っても見えないので、人の言葉を疑うことになります。しかし自分で確かめるまで信じないなら、永久に確かめられません。自分で見えない領域があるという前提を認めなければ、人の指摘を受け取れないわけです。忠告の受け取り方を、身体の構造から説いた一段になっています。

この章句が説くこと

背中見えない人言確認忠告

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