呻吟語 / 外篇・廣喻・物に一隙有れば水は一隙に入る
石不入水者,堅也,磁不入水者,密也。人身內堅而外密;何外感之能入?物有一隙,水即入一隙,物虛一寸,水即入一寸。
新字:石不入水者,堅也,磁不入水者,密也。人身内堅而外密;何外感之能入?物有一隙,水即入一隙,物虚一寸,水即入一寸。
書き下し
石の水に入らざるは、堅ければなり。磁の水に入らざるは、密なればなり。人身の內堅く外密なれば、何の外感か能く入らん。物に一隙有れば、水は即ち一隙に入る。物一寸虛なれば、水は即ち一寸に入る。
現代語訳
石が水を通さないのは堅いからです。陶磁が水を通さないのは密だからです。人の身が内に堅く外が密であれば、どんな外からの邪気が入れるでしょうか。物に一つの隙があれば、水はその一つの隙に入ります。物が一寸虚であれば、水は一寸ぶん入ります。
解説
水が入らない条件を、堅さと密度で説明します。石は堅く、陶磁は密です。そして身体に当てはめられ、内が堅く外が密なら邪気は入らないとされます。逆に隙があればその分だけ入る。量が正確に対応するという言い方が要点で、少しの隙が少しの侵入で済むのではなく、隙の分だけ確実に入るという厳しさがあります。隙の分だけ確実に入る、という厳しさがあります。
この章句が説くこと
石磁堅密隙侵入対応
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