呻吟語 / 内篇・問學・邪念自ら之に乘ずるを得ず
讀書能使人寡過,不獨明理。此心日與道俱,邪念自不得乘之。
新字:読書能使人寡過,不独明理。此心日与道倶,邪念自不得乗之。
書き下し
書を讀めば能く人をして過ちを寡からしむ。獨り理を明らかにするのみならず。此の心日に道と俱にすれば、邪念自ら之に乘ずるを得ず。
現代語訳
書を読めば人の過ちを少なくできます。ただ理を明らかにするだけではありません。この心が日々道と共にあれば、邪な思いが隙をついて入り込めなくなるのです。
解説
読書の効き目を、理解ではなく占有として説明します。道理が分かるから過ちが減るのではなく、心が道で埋まっているから邪念の入る隙が無い。場所の取り合いとして捉えているのが面白いところです。前に出てきた、天理と親しめば人欲の入り口が無いという段と同じ構図で、読書がその手段になっています。場所の取り合いとして捉えているのが、面白いところです。
この章句が説くこと
読書占有邪念隙道
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