呻吟語 / 外篇・品藻・間中都て髮を容れず
間中都不容發,此智者之所乘,而思者之所昧也。
新字:間中都不容発,此智者之所乗,而思者之所昧也。
書き下し
間中都て髮を容れず。此れ智者の乘ずる所にして、思者の昧き所なり。
現代語訳
あいだにはまるで髪の毛一本の隙もありません。これが智者の乗じるところであり、思い惑う者の見えないところです。
解説
物事のあいだに隙が無いことを、智者が乗じる場所だとします。隙が無いからこそ、兆しの段で押さえれば動かせるということでしょう。そして思い惑う者にはそれが見えない。前に出てきた、乗るとは兆しを知ることだという段と同じ語が使われており、間合いの捉え方を示した短い一段になっています。隙が無いからこそ、押さえる場所が一点に定まるのです。
この章句が説くこと
間隙兆し智者機
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