呻吟語 / 外篇・廣喻・人の為にして實は自ら為すなり
羊腸之隘,前車覆而後車協力,非以厚之也。前車當關,後車停駕,匪惟同緩急,亦且共利害。為人也,而實自為也。
新字:羊腸之隘,前車覆而後車協力,非以厚之也。前車当関,後車停駕,匪惟同緩急,亦且共利害。為人也,而実自為也。
書き下し
羊腸の隘は、前車覆れば後車力を協す。以て之を厚くするに非ざるなり。前車關に當たらば、後車は駕を停む。匪だ緩急を同じくするのみならず、亦た且つ利害を共にす。人の為にして、實は自ら為すなり。
現代語訳
羊の腸のような狭い道では、前の車が転べば後ろの車が力を合わせます。相手に厚くしているのではありません。前の車が道を塞げば、後ろの車は止まるほかありません。急場を共にするだけでなく、利害も共にしています。人のためにやっていて、実は自分のためです。
解説
狭い道での助け合いを、利害の一致として説明します。前の車が転べば後ろも進めないので、助けるのは当然です。厚意ではなく必要だということです。そして人のためが自分のためだと結ばれます。美談にせず仕組みで説明しているのが要点で、次の段で、この理屈が士君子にも当てはめられます。美談にせず、仕組みで説明しているのが要点です。次の段で、この理屈が士君子に当てはめられます。
この章句が説くこと
隘路助け合い利害一致必要自利
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