呻吟語 / 外篇・廣喻・無星の秤、無權の秤
無星之秤,公則公矣,而不分明,無權之秤,平則平矣,而不通變。君子不法焉。
新字:無星之秤,公則公矣,而不分明,無権之秤,平則平矣,而不通変。君子不法焉。
書き下し
無星の秤は、公は則ち公なるも、而して分明ならず。無權の秤は、平は則ち平なるも、而して通變せず。君子は焉に法らず。
現代語訳
目盛りの無い秤は、公正といえば公正ですが、はっきりしません。分銅の無い秤は、平らといえば平らですが、変化に応じられません。君子はこれに倣いません。
解説
欠けた秤を二つ挙げ、それぞれの不足を示します。目盛りが無ければ公正でも細かく量れず、分銅が無ければ平らでも重さに応じられません。どちらも悪意はありませんが、道具として働きません。公正であることと、使えることは別だという指摘です。基準には精度と可変性の両方が要ると示された一段になっています。公正であることと、使えることは別だという指摘です。
この章句が説くこと
秤目盛り分銅精度可変
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