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呻吟語 / 外篇・廣喻・大鬥小秤

某嘗與友人論一事,友人曰:「我胸中自有權量。」某曰:「雖婦人孺子未嘗不權量,只怕他大鬥小秤。」

新字:某嘗与友人論一事,友人曰:「我胸中自有権量。」某曰:「雖婦人孺子未嘗不権量,只怕他大鬥小秤。」

書き下し

某嘗て友人と一事を論ず。友人曰く、「我が胸中に自ら權量有り」と。某曰く、「婦人孺子と雖も未だ嘗て權量せずんばあらず。只だ他の大鬥小秤なるを怕るるのみ」と。

現代語訳

私はかつて友人とある事を論じました。友人が言いました。私の胸の中に自分の秤と枡がある。私は言いました。女子供でも秤り量らないことはありません。ただその枡が大きく秤が小さいのを恐れるだけです。

解説

自分の判断基準があるという主張に、切り返します。基準を持っていること自体は誰でも同じです。問題はその基準が狂っていないかどうか。受け取るときは大きな枡、渡すときは小さな秤という商人の不正が引かれています。自分の基準を根拠にする議論を、基準の検証という一点で崩した一段になっています。自分の基準を根拠にする議論を、崩しています。

この章句が説くこと

権量基準狂い大斗小秤検証

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