呻吟語 / 外篇・廣喻・始めに震ひて習ひに安んず
張敬伯常經山險,謂余曰,「天下事常震於始,而安於習。
新字:張敬伯常経山険,謂余曰,「天下事常震於始,而安於習。
書き下し
張敬伯常に山險を經たり。余に謂ひて曰く、「天下の事は常に始めに震ひて、習ひに安んず」と。
現代語訳
張敬伯はいつも山の険しい道を通っていました。私に言いました。天下の事はいつも始めに震え、慣れれば安らぎます。
解説
険しい山道を通り慣れた人の言葉を記します。何事も最初は恐ろしく、慣れれば安らぐ。経験から出た実感です。次の段で具体的な体験が語られ、さらに著者の切り返しが続きます。慣れることが良いことだという常識が、その後で覆されることになります。三段の議論の、最初の前提として置かれた一段です。慣れが良いことだという常識が、後で覆されます。三段の議論の、最初の前提として置かれています。
この章句が説くこと
山険始め慣れ実感前提
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