呻吟語 / 内篇・應務・一たび衰歇すれば便ち振舉し難し
天下之事常鼓舞不見罷勞,一衰歇便難振舉。是以君子提醒精神不令昏眩,役使筋骨不令怠惰,懼振舉之難也。
新字:天下之事常鼓舞不見罷労,一衰歇便難振舉。是以君子提醒精神不令昏眩,役使筋骨不令怠惰,懼振舉之難也。
書き下し
天下の事は常に鼓舞すれば罷勞を見ず。一たび衰歇すれば便ち振舉し難し。是を以て君子は精神を提醒して昏眩ならしめず、筋骨を役使して怠惰ならしめず。振舉の難きを懼るればなり。
現代語訳
天下の事は、常に奮い立たせていれば疲れを感じません。ひとたび衰え止まれば、もう奮い起こすのが難しくなります。だから君子は精神を引き締めてぼんやりさせず、筋骨を働かせて怠けさせません。奮い起こすことの難しさを恐れるからです。
解説
動き続けている間は疲れず、止まると再開が難しいという観察です。前に出てきた、途切れれば日ごとに怖くなるという段と同じ主張で、こちらは身体と精神の両面から述べられています。休まないことを美徳としてではなく、再開の難しさへの恐れとして説明するのが特徴で、動機が恐れに置かれています。動機を、意欲ではなく恐れに置いているのが特徴です。
この章句が説くこと
継続疲労再開恐れ惰性
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