呻吟語 / 外篇・廣喻・只だ簧に投ずるか否かを看る
是把鑰匙都開底鎖,只看投簧不投簧。
書き下し
是れ把の鑰匙も都て開き底の鎖は、只だ簧に投ずるか簧に投ぜざるかを看る。
現代語訳
どの鍵でも開く錠というのは、ただばねに嵌まるか嵌まらないかだけを見ています。
解説
錠が開く条件を、一点に絞ります。鍵の立派さではなく、ばねに嵌まるかどうかだけです。だからどんな鍵でも、合えば開きます。人を動かす場合も同じで、力や地位ではなく合う一点を見つけられるかどうかだ、という含みが読めます。前に出てきた、錠と鍵には合うものがあるという段と同じ道具を使った一段になっています。力や地位ではなく、合う一点を見つけられるかです。
この章句が説くこと
鍵錠ばね一点適合
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