呻吟語 / 外篇・廣喻・其の托する所然るなり
窗間一紙,能障拔木之風;胸前一瓠,不溺拍天之浪。其所托者然也。
新字:窗間一紙,能障抜木之風;胸前一瓠,不溺拍天之浪。其所托者然也。
書き下し
窗間の一紙は、能く拔木の風を障ふ。胸前の一瓠は、拍天の浪に溺れず。其の托する所然るなり。
現代語訳
窓の一枚の紙は、木を抜くほどの風を遮ることができます。胸に付けた一つの瓢箪は、天を打つほどの波でも溺れません。その托するところがそうなのです。
解説
小さなものが大きな力に耐える例を、二つ挙げます。窓紙は強風を遮り、瓢箪一つで大波に溺れません。どちらも物自体は弱いのに、置かれ方と使われ方が効いています。托するところという語が要点で、何に支えられ何に付いているかが力を決めるわけです。小さな者の働き方を示した一段になっています。何に支えられ何に付いているかが、力を決めます。小さな者の働き方を、示した一段になっています。
この章句が説くこと
窓紙瓢箪托する位置小と大
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